漢方薬を飲むタイミンングについてですが、こちらは剤型によって変える必要はありません。原則としては空腹時に温めて服用します。他の薬や食事と胃で混ざらない方がよいため、食前30分以上前や食後2-3時間後の食事と食事の間(食間)が望ましいとされています*4。
漢方薬自体が生薬を複数含む単一の製剤ではないため、他の薬や漢方薬を複数処方されている場合には、同時の服薬は避けて時間を空けて服薬することをおすすめします。絶対に飲み合わせが悪い組み合わせはありませんが、漢方薬もその他の医薬品と同じく副作用がでることがあります。
漢方薬による副作用として最も重いものとしては、間質性肺炎と偽アルドステロン症が有名です*5。間質性肺炎は小柴胡湯や生薬の黄?(おうごん)を含む漢方薬には注意が必要です。偽アルドステロン症は高血圧、低カリウム血症などが特徴的な初見で、甘草(かんぞう)を含む漢方薬で起こりやすいとされています。
漢方薬を新しく飲み始めて体調変化があった場合などには、必ず病院で相談しましょう。
次に、漢方薬はどれくらいの期間飲み続けなくてはいけないかについて解説しましょう。治療する対象にもよるのですが、漢方薬は長期間飲み続けないと効果が出ないと誤解されていることもありますが、即効性がある漢方薬もあります。
例えばかぜ症候群に対して漢方薬を飲むと、15分程度で頭痛や咽頭痛が楽になり咳が治るといったこともあります。これは、漢方薬が胃や腸の他、口や鼻の粘膜からも吸収されるためと考えられています。
一方、長期的に治療の要する慢性疾患での漢方薬の効果には時間がかかり、効果を実感するのに数週間かかることがあります。
漢方薬の最大の効果を得るために重要なのは、漢方医学的なアプローチで身体がどの「証」にあるのかを正しく判断することです。証がわかれば自ずと治療薬である漢方薬が判ります。